全国布教師大会
おはようございます。
昨日は全国布教師大会でした。
基調講演は大正大学学長大日寺住職
大塚慈伸先生による「いのちと布教」
布教実演では常任布教師で茨城県の那珂市にある
不動院副住職の浦澤真淳先生による「なぜここにいるのか」
青少年教化指導員で福島会津地区にある
壽徳寺住職の松村妙仁先生による「いのちのつながり」
と言う内容で行われました。
大塚慈伸先生の基調講演は金剛頂経と理趣経から
大日如来とは如何なるものかを説明されました。
とても高度な話でありました。学校時に生徒として
学んだあの頃を思い出します。
布教実演では2人のお坊さんによる法話を聞き
浦澤先生の法話は自分の生い立ちに沿って話された
ものでした。人前に立つ事が苦手で目立つ事が好きでなかった。
そんな私だけどもお寺は嫌ではなかったし苦手を克服する
事は自分に自信をつける事にも繋がるとの事でした。
お坊さんも6年前に養成所の布教研究に入っていました。
その時に感じたものは如何に人を引き付けるか?
通りすがりのお客さまをどのように引き留めるかと言う
事なのですがなかなかそれが難しいと言う事が分かりました。
きっとお坊さんの話を聞く人は仏さまのような優しい心を持って
いなければ聞いてくれないのです。
布教実演の聴衆者はお坊さんです。皆さんは人前で法話をして
いる者であれば話す人がどのような気持ちなのかを知っているのです。
そのような気持ちで話されたと思います。決められた時間の中で
長くもなく短くもなく丁度良い時間が20分と言う時間です。
5分でも十分に長いですが
人によって様々です。長く聞いていたいと言う人もいますので
如何にお坊さんのお話を面白く聞くかは腕の見せ所かも知れません。
松村先生の法話はとても実践に沿った話でした。
プロジェクションマッピングを使った話はとても聞きやすかった。
幸せ=仕合わ
仕事を合わせる事がしあわせに繋がると言う事でしょうか?
肝心な話はされていたと思いますが少し聞きそびれていますね。
良い話ほど頭に残らないのかも知れないですね。
最後の決議文ですが
文案はこのような事です。
現代世界は刻一刻と変化を続ける、まさに激動の世界である。
その中、脅しと虚勢で威を張り合う国家同士は、自我の爆発で
争い、未だに混迷のただ中にあるのが実態である。
このような世相の中において、私たち真言宗豊山派の布教師は
宗祖弘法大師が主張された、全てを内包し、助け合い、認め合う、
一切の差別無き「曼荼羅世界」を改めて心に顕かにしなければならない。
そして、布教師であると同時に、一人の求道者である事を再確認し、
宗派の統一テーマ「悟りを求める心を深化し実践に励もう」を標榜し、
済世利人、密厳国土の実現に向けて、一層の邁進を決意する。
1、弘法大師の「済世利人」のみ教えを社会に実現しよう。
1、悟りを求める心を深化し実践に励もう。
1、総本山長谷寺御本尊十一面観音菩薩への信仰を高揚すると共に
国宝長谷寺伽藍を永らく後世に伝えるために最大の努力を続けよう。
右 決議する。
平成30年6月7日 真言宗豊山派 第60回全国布教師大会
平成30年 6月8日 南無大師遍照金剛 合掌